ここでは、育英友の会と日本学生支援機構について、Q&Aで分りやすく説明しています。
2004年4月、日本育英会の奨学金貸与事業や、日本国際教育協会・内外学生センター・国際学友会・関西国際学友会において実施されてきた留学生関連交流事業、ならびに国が実施してきた留学生に対する奨学金給付や学生生活調査などの事業を整理統合し、学生支援事業を総合的に実施する「日本学生支援機構」が誕生しました。2003年度以前「日本育英会」の奨学生で、今も貸与を受けている方は、今は「日本学生支援機構」の奨学生となります。
「日本育英会」は、今から60年以上前の戦時中である1943(昭和18)年に「大日本育英会」として設立され、その後「日本育英会」と名前を変えて、2004年3月まで綿々と奨学金の貸与を続けてきました。組織形態としては「特殊法人」というもので、「日本育英会法」という法律に基づき奨学金事業が行われていたのですが、上記の通り事業の整理統合がなされて、今は「独立行政法人」という形態の「日本学生支援機構」となり、「日本学生支援機構法」に基づき、様々な事業が行なわれています。現在奨学生である人や留学生である人は、全国に100万人以上います。
育英友の会は、日本育英会の奨学生のOB・OGの有志を中心に1956年に結成されました。以来、現在までに会員数およそ73万人を超え、北は北海道から南は沖縄まで全国地区に支部を置き、支部単位または支部合同で親睦・奉仕活動を行っています。組織形態としては「任意団体」で、平たく言うと法律上は同窓会やサークルと同じものです。日本学生支援機構とは別組織になります。卒業奨学生を中心とした入会者によりボランタリー運営されていて、設立当初から「後輩学生たちへの援助」「修学援助してくれた社会へのお礼」「会員相互の親睦」を柱に、かつての日本育英会、そして日本学生支援機構の協力団体として活動しています。
育英友の会 設立宣言
(1956年11月10日)(2004年5月23日改正)【1】 | 私たちは、日本学生支援機構及び日本育英会の奨学生であったもの並びに日本学生支援機構の趣旨に賛同するものとして、全国的な組織のもとに、いっさいの派閥をこえて互いに親しみ互いに力となって、国民の期待にそう人物となるよう努める。 |
【2】 | 私たちは、われらと同じ道をあゆんで健闘する後輩学徒のよき理解者として、できるかぎりの支援をおしまない。 |
【3】 | 私たちは、われらの修学を支援した社会に敬意を表するとともに、広く一般によびかけて、さらに教育を重んずる文化国家の建設に協力する。 |
【4】 | 私たちは、学生支援事業を現実に行う日本学生支援機構に、つねに深い関心をもち、その運営についてよき助言者となり、実際の協力者となる。 |
育英友の会の目的
育英友の会の主な事業(活動)
育英友の会会員の構成
育英友の会はQ2にある活動理念に共感した会員によって、約50年のあいだ綿々と続いてきました。入会は、会の趣旨に同意し年会費を納めた方であれば、奨学生はもちろん奨学生でなくても全く問題ありません。現在でも会員は全国各地で集い、様々な活動をしています。あなたも一緒に参加しませんか?入会については、Q7「育英友の会入会方法は?」をご参照ください。
育英友の会は全国に支部があり、それぞれに多彩な活動を行なっています。
そのうち関東支部では、支部報の発行、バーベキュー、クリスマスパーティーなど、誰でも楽しめるようなイベントを年に数回実施しています。また、定期的に新宿の喫茶店でお茶を飲みながら会員同士が交流する「定例会」も行なっています。参加者は、年齢・職業・学校・住んでいる地域も様々。今までのような友達とは一味違った友達もできるでしょう。そして後輩学生を対象として夏に行われる「留学生・奨学生地域交流集会」も、重要な活動のひとつです。
我々関東支部では、以下を活動方針として活動を行っています。
「交流により多様な価値観に触れられる場を提供する」
「新しい価値観について考える場を提供する」
「社会とのコミュニケーションを図っていく」
育英友の会は社会制度である奨学金により就学の機会を頂いた奨学生が創った組織です。育英友の会関東支部では上に挙げたような活動を通して自己を見つめ、社会の中で自分から積極的に動いていくことでより充実した時間を創り出していき、それによって社会への恩返しが出来ればと考えています。
支部活動を以下の5つの領域で行ない、活動方針の達成を図っていきます。
1)コミュニケーション | : | 会員間の交流を深めることを目的とした活動を行なう。 |
2)スポーツ | : | テニスや卓球、ボーリングなど、スポーツを通した活動を行なう。 |
3)カルチャー | : | 楽曲の練習/創作/コンサート・芸術祭への参加等を通した活動。 |
4)集い | : | 留学生・奨学生地域交流集会、再会の集い、社会人の集い、関東支部主催 留学生・奨学生地域交流集会 などを企画し、年数回実施する。 |
5)ボランティア | : | キャンプ場・公共施設などのスタッフや、清掃活動などのボランティア活動に参加する。 |
各領域の具体的な支部活動は運営委員会で内容を策定して行ないます。運営委員会はお気軽にご参加頂けます。参加頂く場合はご連絡下さい。
1)〜3)では「交流により多様な価値観に触れられる場を提供する」ことを念頭に置いています。これらの活動は非会員の皆さんもご参加頂けます。4)は「新しい価値観について考える場を提供する」こと、5)は「社会とのコミュニケーションを図っていく」ことを念頭に置いています。これらの2つの活動は社会的責務を伴うこともあり、育英友の会への入会をお願いしています。
原則としては育英友の会会員ですが、イベントは会員以外の方でも全く問題ありませんので、一人ではちょっと……と気が引ける方も、知人、友達を誘って気軽に参加してみて下さい。会の運営や「奨学生の集い」のスタッフに興味がある方も気軽に周りのスタッフに訊いてみてください。
イベント等は支部報やウェブ(インターネットホームページ)にも掲載されています。「支部報」やウェブ(インターネットホームページ)等で参加したいイベントがあったらまずは連絡して下さい。連絡時に、氏名、連絡先(携帯電話等)を必ず伝えて下さい。イベントを通して新たな発見や出会いがあるかも……。
高校生は、保護者が記入した『参加同意書』を参加当日に持参して下さい。
学生・公務員・営業マン・エンジニア・研究者など、様々な職業の人達が運営スタッフとして、ボランタリー運営をしています。友の会活動には「役割」があるだけで「上下」の関係はありません。会員同士であれば、大学教授とも上下の壁なく話ができます。普段とはちょっと違った自分を見つけられる、そんな場に来てみませんか。
入会専用の振込用紙または郵便払込にて 郵便口座番号 00150-4-86889 「育英友の会」へ年会費を振り込んでください。奨学生であるかどうかは不問です。振込の確認が取れましたら、入会手続きは終了です。
育英友の会では2004年度より年会費制(2000円/年)へ移行しました。育英友の会は会費により運営されています。この会費は支部報の発行・発送や支部活動の運営経費、留学生奨学生地域交流集会の開催費用等に充てられています。たとえば集いの開催では共催団体として毎年数百万円程度の資金を必要としております。皆さんのご協力により、我々の実施しています集いが行われています。
会員のみなさんへは「支部報」を年4回、会員向けの「会報」や、日本学生支援機構発行の奨学生向け発行物の一部など年1回送付しています。会員向け発行物には、イベント案内、報告、感想などを掲載しています。万一送付されない場合には、お問合せください。
年会費 : 2,000円(年度内有効)
※詳しい入会方法は、育英友の会本部のページにも掲載されています。
所在地は以下のようになります。※郵便のみの受付になります。
〒162−8412 東京都新宿区市谷本村町10−7
日本学生支援機構 政策企画部 広報課内 育英友の会 (2005年4月1日現在)